男と女(ブログ第7号)

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何故、男と女が存在?
 男と女、私達は疑いもなく認めています。子どもは必ず母親(女性)から生まれ、子どもの頃は男の子どうし、女の子どうしで遊び、大人になって恋、彼・彼女、そして結婚。さらに夫婦けんか、男を理解しない、女を理解しないなどと争いも経験します。マスコミでは、恋愛・結婚、浮気、不倫などの話題が止むことはありません。
人類だけでなく、私達が目にする動物はオスとメスがあります(生物学的には哺乳類、鳥類、爬虫類など大きな動物)。植物にもありますね。何故、男と女(オスとメス)があるのでしょうか?動物ばかりでなく、植物にも性はありますので、生きものの戦略であるに違いありません。

生き残り戦略 その1
 地球上には、男と女が存在せず無性で子をつくる無性生殖と、男と女が存在し男女の生殖活動によって子をつくる有性生殖の2つの生きものがいます。2つの生殖法(子どもを作る方法)が10億年後の今、生き残っているということになります。生命の進化の順番では無性生殖がまず獲得され、一部の生きものが有性生殖に変化したということになっています。
残念ながら、この問題は、生物学にとって大きな謎とされています(長谷川眞理子「進化とは何だろうか」岩波ジュニア新書 181~202)。男と女による有性生殖の方が、無性生殖より2倍のコスト(いろいろな負担)がかかり(前出の文献)、割に合わない選択のはずですが現実には有性生殖の生きもの、人間も生き残っているということです。
仮説がいくつかあるようですが、前出の文献では寄生者(ウイルス、細菌、寄生虫など)による遺伝子の組み換え対策との解説があります。寄生者が一旦取りつくと子どもや子孫の遺伝子が同じ方法で組み替えられその種全体が絶滅させられるので、その絶滅防止策として獲得したというものです。有性生殖の場合は、この遺伝子は親の遺伝子とはまったく同じではありませんので、そのようなリスクは少なくなります。環境のなかのウイルス、細菌などの寄生者が捕食者であり、生きものはそれら捕食のリスクを避けるために、コストが少なくとも2倍かかる有性生殖、男と女による生殖を特徴として獲得したとみなすことが出来ます。

生き残り戦略 その2
 有性生殖では、精子と卵子が出会い受精するところから生命の誕生プロセスが始まります。栄養がなく短時間でたくさんつくられる精子と、栄養が豊富で作るのに大変時間がかかる卵子、その差が男女のさまざまな行動(生殖競争)を生むようです。また、育児を行う動物では授乳中は卵子つくり・排卵プロセスが進みにくくなることから、男が育児を行うことによって卵子づくりを卵子つくり・排卵プロセスを早く再開させるということのようです(前出文献)。男が育児を行うのはこれが理由だったのです。
また、生き残る可能性の高くするという意味で、強い遺伝子を選ぶためにオスどうしが戦い強いオスを選ぶ、あるいは好みに従って配偶者を選ぶという方法をとることのようです(前出文献)。
男と女は、私達は当たり前のように受け入れていますが、改めて祖先が生き残るために獲得した生きものの特徴(戦略)であり、性差についても、男と女の友達、恋人、夫婦など互いに理解を深めたいものです。

 

2016年1月25日
末吉 一成(㈱インコントロ ファミリー・ルネッサンス事務局)

男と女(ブログ第7号)
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