さこうじゅ(ブログ第10号)

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サービス付き高齢者向け住宅
 先日、知人との話になかで「さこうじゅ」という言葉が出されました。サコウ樹?咲こう寿?何だろうと思っていましたが、その後の話の流れから「サービス付き高齢者向け住宅」であることが分かりました。ご存じの方は医療・介護・福祉にお強い方(業界の方)か身内に「さこうじゅ」に入居されているか、入居をご検討されている方だと思います。
サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者の居住の安定確保に関する法律によって都道府県知事が登録を認めた高齢者向けサービス(医療・介護サービス)付きの住宅(賃貸、利用権方式)。政策的には医療保険財政の老人入院費の抑制策として「入院ではなく、入院費用が発生しない在宅へ高齢者を誘導する」施策の一つで、住宅所管の国土交通省と医療・介護・福祉を所管する厚生労働省の共同政策です。ハード(住宅)は国土交通省が取り仕切り、ソフト(医療・介護サービス)は厚生労働省が取り仕切るという構図です。
国の財政問題がありますので社会保障費の効率化は今後継続して進められなければならず、「さこうじゅ」は大きな役割を果たすのではないかと考えています。因みに、国土交通省の担当課の名称は国土交通省住宅局安心居住推進課です。安心居住推進という名は同省の意気込みが感じられます。政策的な後押しもあり今後増えていくものと思います。

老人用下宿
 「さこうじゅ」、すなわちサービス付き高齢者向け住宅では高齢夫婦世帯や高齢単身世帯の方々に向けに食事などを一緒にします。ひとり暮らしでは、食事は自身で食事作りするか外部から調達して独りで食べることになりますが、「さこうじゅ」では住宅運営側が食事を用意してくれ、入居者が集まって食事をする(共食する)ことになります。さながら昔の下宿です。老人用下宿といえば分かりやすいのかも知れません。
「さこうじゅ」についてまだ十分には調べてはいないので私見となりますが、当事者である高齢者サイドには、今の家をどうするのか、相続はどうなるのか、狭くなるのではないか、安全は確保されるのか、医療・介護のサービスの質や量は大丈夫かなど、乗り越えなければならない色々な壁がありそうです。

さこうじゅと家族
 当事者の方々にとって最も気になることがらは、他の同居者や職員とうまくやっていけるのか?その土地になじめるのか?家族がいなくても人間らしい生活ができるのかということではないでしょうか?下宿ですので、入居者は所謂血縁上や法律上の家族ではありません。が、共食、共寝、共起床があり、安全が確保されるので、家族の、あるいは家族に近い機能をもつものと思います。
ファミリー・ルネッサンスは、心身のベストコンディションは一人ひとりの日々のメンテナンスが鍵であり、メンテナンスのコアである睡眠(睡眠・覚醒リズム含む)を正しくすること、そのために家庭内(家族)生活と家庭外生活のリズムをその家族に合ったものにすることとそのリズムを守ること、すなわち家庭内(家族)生活では家族間相互作用がとても大事だということ主張しています。家族間相互作用は家族が相互の脳神経系に刺激入力すること、すなわち顔を向き合わせて話し掛け、話しに応える、あるいは共食、共寝、共起床という生活行動を指しています。
これらは血がつながっていようがいまいが、1枚の住民票に共に記載されていようがいまいが、関係ありません。直接対面して五感をフルに活躍させて互いに刺激入力することが大事なのです。この意味で、老人下宿で一緒に暮らすことは互いに刺激入力し合うという家族間相互作用機能が得られるということになるのではないでしょうか?
血のつながりがある家族、法律上の家族は面会などを通じて下宿での生活をサポートすれば良いのではないかと思われます。
また、この制度は若い人向けも含めこれからの多様な住み方を切り拓いてくれそうな気がします。「さこうじゅ」に期待したいものです。

2016年2月1日
末吉 一成(㈱インコントロ ファミリー・ルネッサンス事務局)

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